配給作品

Malu 夢路

2020年11月13日(金)公開

Malu 夢路
配給作品

Malu 夢路

2020年11月13日(金)公開

  • 製作年/製作国

    2020/マレーシア・日本

  • 劇場公開日

    2020年11月13日

  • 上映時間

    112分

  • 映倫区分

    G

  • コピーライト

    ©Kuan Pictures, Asahi Shimbun, Indie Works, Mam Film

【キャスト】

セオリン・セオ
メイジュン・タン
永瀬正敏
水原希子
リン・リム
シー・フールー 他

【スタッフ】

監督・脚本:エドモンド・ヨウ
音楽:細野晴臣
プロデューサー:飯田雅裕、メイジュン・タン、エドモンド・ヨウ、大木宏斗
撮影監督:コン・パフラック
製作:Kuan Pictures、朝日新聞社、Indie Works、MAM FILM
配給:エレファントハウス

【イントロダクション】

ふたたび、あなたに寄り添うための、迷路

東京国際映画祭で発見された、マレーシアの新鋭監督の新境地。
謎めいた詩情とともにマレーシアと日本を往還する、美人姉妹の永年の確執の物語。
『アケラット―ロヒンギャの祈り』でTIFF2017コンペ監督賞に輝くエドモンド・ヨウ(楊毅恆)の日・マ合作。
マレーシアのセオリン・セオ、メイジュン・タン、日本から永瀬正敏・水原希子が出演。
音楽は細野晴臣。

【ストーリー】

心を病んだ母のもと、幼い頃に引き裂かれた姉妹ホンとラン。
母の死を機に20年ぶりに再会し、他人も同然になった姉妹の奇妙な同居生活が再び始まる。
ある朝 姉のホンが目を覚ますと、そこに妹ランの姿はなかった。
数年後、ホンのもとに知らせが届く。ランの遺体が日本で発見されたと言うのだ。
居てもたっても居られず、仕事も家庭も放り出して日本へ旅立つホン。
初めて訪れる街を彷徨いながら亡き妹の姿を思う。
ある男、ある女、残された日記、懐かしい白のサマードレス……
その向こうに浮かび上がる、彼女の謎めいた微笑みと眼差し。

【コメント】

 

深田晃司(映画監督)

傷つき傷つけあい生きる三人の女性の姿を見据えるエドモンド・ヨウ監督の視線の奥に、空気のように透明だけど積年の澱として社会のあらゆる側面に遍在する「男」の欲望と暴力を逃がしはしない厳しさを見つけた。流れる川のごとく揺蕩う秀麗な映像が捉える「今」に遠く離れたアジアの記憶も死者と生者の記憶も混濁していく。映画の楽しみは無限で夢幻。

 

山尾海彦(映画プロデューサー)

詩情溢れる映像美に浸っていると、いつの間にか事象の境界線上に立たされる。姉妹の物語を通して「Malu 夢路」が差し出すのは、そんな映画体験だ。<姉と妹><日本とマレーシア><非言語と多言語><過去と現在><生と死>。全ての線引きは解体され、衝突と融和を繰り返す。一対一、或いは、一対多事象の境界が溶け合う不安定な景色に、私たちは何を見出すか。赤でも青でもない、混色の移ろいを目にしたとき、人は本質を試される。